祭りを盛り上げる「夜高節」

夜高祭で歌われるのは夜高節は祭を盛り上げるのに無くてはならないものです。

夜高節の歌詞の中には「豊年満作」を題材にしたものが多く伝えられています。

その歌詞の一部を紹介します。

五穀豊穣、豊年満作

1. 東山から 西方見ればようりや なすびの ササ 花ざかり

2. 今年豊年 穂に穂が咲いてよ 黄金波うつ ササ 砺波原

3. 六月十日は 青田の祭よ 祝う夜高の ササ 灯がゆれる

4. 出町 良い町 砺波 の都よ 市場開いて ササ はや三百年

5. 出町 良い町 次郎兵衛さんがよ 市場開いて ササ はや三百年

6. 二百十日に 風さえ吹かにゃ 笹に黄金の ササ 花が咲く

7. 今年ゃ豊年 嫁入り時よ 一升担いで ササ 迎え行く

8. 今年ゃ世が良て 穂に穂が下がるよ 枡がいらいで ササ 箕ではかる

9. 東町から春日山見るにはよ 新町、桜(ざくら)を 木舟で渡る

一般的な 夜高節

1. 富山名物 砺波 の夜高 よ 競う万燈の ササ 火が燈る

2. 五条の橋から 牛若 弁慶よ 蹴あい 跳ね合い ササ 弁慶負けた

3. あれま洒落たもんだ 下駄の歯が欠けるよ 欠けりゃお兄さんに ササ 買うて貰え

4. 向かう鉢巻 きりりと締めてよ 意気で染め込む ササ 双子縞

5. 紅も派手なる 行燈立ててよ 風も匂うぞ ササ 五月空

6. 主は今頃 起きてか寝てかよ 思い出してか ササ 忘れてか

7. 声はすれども 姿は見えぬよ 姿草葉の ササ きりぎりす

8. からすとんびは 底無し空をよ 笛や太鼓で ササ 飛び回る

9. どうせこうなりゃ 二足のわらじよ すげて履いたり ササ 履かせたり

10. 鯉の滝のぼりゃ どうゆうて登る 山を川にしょと ササ ゆうて登る

11. 蝶々お山に 蝶々がとまるよ とまるはずじゃよ ササ 花じゃもの

12. 主の心と お囃子山はよ いつも逢う逢う ササ 待つばかり

13. 声はすれども 姿は見えぬよ 姿草葉の ササ きりぎりす

14. めでためでたの 若松様はよ 枝も栄えて ササ 葉も茂る

15. 瀬田の唐橋 唐銅疑宝珠(からかねぎぼし)よ 水に影さす ササ 膳所(ぜぜ)の城