夜高祭の吊り飾り『ツリモン』の製作過程を紹介します。

題材は2013年度太郎丸の『龍と獅子』

御所車を取り巻く龍と獅子が睨み合う躍動感溢れるツリモンです。

骨組み

夜高祭ツリモン製作『龍・獅子・御所車』1

まずは角材でベースとなる型枠を造り、竹でラフな造形をしていきます。

御所車は何となく分かりますね。

どれが龍と獅子になるか分かりますか?

 

夜高祭ツリモン製作『龍・獅子・御所車』2

だいぶ形になってきました。

行燈製作は基本、竹を用いて造ります。

『竹だけで作らんかい!』

と言われそうですが、毎年同じモチーフの行燈を作っているわけではありませんので、効率・強度・可とう性に優れた素材を使うことも多いです。

(獅子の顔などの複雑な部分には針金(番線)を使っています。)

 

砺波の夜高には15基もの大行燈が出ますから、造り方も多種多様です。

 

竹を1ミリも使わず、全て鉄線・総溶接仕上げの町内もあります。

可とう性に優れたトタンで造形している町内もあります。

全て竹で作っている町内もあります。

 

こういった多様性が砺波の夜高の魅力でもあります。

 

電球を入れていきます

夜高祭ツリモン製作『龍・獅子・御所車』5

造形が進んでくると、手も入らないほどの密度になります。

電球を仕込む作業も一苦労。腕のあちこちに切り傷を造りながらの作業になります(汗)

夜高祭 行燈製作 電球

使用する電球の大きさは基本的に大・中・小の3種。写真は中サイズです。

近年では白熱電球をLED電球に換装する町内が増えてきました。

使用するバッテリーの量が少なくて済み、製作費がグンと抑えられるからです。

(数十万円は違ってきます)

 

LED電球のデメリット?

LED電球は同じ『昼白色』や『蛍光色』で買ったとしてもメーカ、型式によって発光色がぜんぜん違います

酷いときには同メーカ、型式でも製造ロットによっても発光色が違ってしまいます。

これでは光らせた時に表情が部分的に違ってしまったり、違和感を感じたりしてしまうのでできるだけ同ロットの物を使っています。

LED電球については各町内試行錯誤しています。

紙貼り

夜高祭ツリモン製作『龍・獅子・御所車』3

電球を入れ終わると紙貼り行程に入ります。

町内によって使っている紙の種類、厚みも様々です。

入れる電球の大きさ・発光色、紙と電球の距離によって光らせたときの表情が違ってきます。

なので、あまり他町内の話を聴いても参考にならないことが多いです。

 

動画は一番基本的なスクエア(四角)部分を貼る様子です。

障子の紙を貼るようなものです。できるだけピンと伸ばし、シワ、弛みの無いように綺麗に貼ります。

綺麗に貼れれば絵柄も描き易いですからね!

夜高祭ツリモン製作『龍・獅子・御所車』7

紙貼りが進んでくると全体的な形を理解しやすくなります。

一般の方は骨組みだけ見ていても『なんだこれ?』ってなってしまいますらね(汗)

 

下絵・ロウ引き・紅付け

夜高祭ツリモン製作『龍・獅子・御所車』4

獅子がこっちを睨んでいます。

行程が進んでくると、紙貼り、下絵描き、ロウ引き、紅付けを同時に行います。

夜高祭ツリモン製作『龍・獅子・御所車』6

真っ白だったツリモンにも表情が出てきますね!

噛まれたら痛そうです!!!

 

美人画・武者絵

夜高祭ツリモン製作『龍・獅子・御所車』8

砺波独特かもしれませんが、美人画や武者絵を行燈に入れることが多いです。

太郎丸では美人画のことを『真智子ちゃん』と呼んでいます。

と言っても、砺波の夜高には流行り・廃りがありますので『決まり』というわけではありません。

かつて市長賞を15年連続で取り続けた春日町のツリモンに武者絵が描かれていたことから採用する町内が増えたのかなぁと思っています。

今年は何が流行るでしょうかね~??

完成

夜高祭ツリモン製作『龍・獅子・御所車』9

 

獅子が今にも飛び跳ねそうですね!(笑)

夜高祭ツリモン製作『龍・獅子・御所車』10

御所車には『真智子ちゃん』が乗ってます。

龍は言わばボディーガード、襲おうとする獅子から守っているんですね!

 

駆け足で紹介してきましたが、砺波の夜高行燈製作期間はだいたい2ケ月半~3ケ月です。

昔はGW明けから製作開始していたものですが、年々早くなり、今では3月中に小屋開きをする町内も少なくありません。

(1ヶ月以上先に開催される福野夜高祭の小屋開きと大差なくなってしまいました汗)

 

今年も綺麗な行燈が出揃うと思いますのでご期待ください!!

 

となみ夜高祭の日程、忘れずにチェックしておきましょう。