GWも終わり、いよいよ夜高祭まであと1ヶ月というところです。

 

今年の夜高行燈の製作状況を公開!!

 

と盛大にネタバレして行きたいところですが、それはNGです。

というのも、となみ夜高祭は他所の夜高祭に比べて行燈のリニューアル、マイナーチェンジが極端に多い地区です。

1年で山車(上の飾り)を作り変える、なんてこともザラです。

それだけ『行燈コンクール』に対する想いが強いのです。

最高賞の市長賞を取ろうものなら、感極まって泣いてしまうことがあるくらいです。

なので他町内に製作状況がバレてしまうことを極端に嫌います。

私も夜高祭WEBの管理人という立場から自町以外の製作状況を見に行くことがありますが、

 

『肝心要の場所、デザインが分かってしまう写真は載せてくれるな』

 

と念を押されます。

どうぞ当日、日本一美しい夜高行燈のお披露目をご覧になってください。

 

とは言っても、このまま当日まで引っ張るわけにはいきません

 

夜高祭が近づくにつれて当サイトのアクセスもグングン伸びていきます。

何も載せないわけにはいかないので、今回はロウ引きについて紹介したいと思います。

行燈製作の要、蝋(ロウ)引き

DSC_0574

ロウ引きは、行燈を紅で彩色する時に、色と色を区切る境界線のような役目をします。

ロウが引かれた所は光がよく通るので、白く光って見えます。

ロウを引かないことには色も塗れず、区切れず、光らず、何もできません。行燈製作の要とも言える行程です。

 

揚げ物用のフライヤーを使ってます

夜高祭の行燈に使われている蝋保温用の電気ポット

写真は揚げ物に便利なフライヤーです。

フライヤーは行燈の彩色に使う紅を色分けする蝋(ロウ)を溶かし、保温するのに便利です。

昔は粉ミルクの空き缶や飯盒(はんごう)にロウを入れて直火で加熱してましたが、電気式のフライヤーに出逢ってからは楽で楽で止められなくなりました。

ローケツ染めの筆を使ってロウ引きします

夜高祭の行燈製作 ローケツ染め用の筆

溶けた蝋は非常に高温です。

普通の絵画用の筆を使っても良いのですが、熱に弱いためスグに劣化してしまいます。

そこで便利なのがローケツ染め用の筆です。

聞きなれない染め方ですが、wikipediaによると

ろうけつ染め(ろうけつぞめ、蝋結染、蝋纈染、臈纈染などとも記される)は、模様部分をで防染し染色する伝統的な染色法。

とのことです。

(ローケツ染めの筆は値段もピンキリで、高い物は1本数百円することも・・・)

夜高祭の行燈製作 ローケツ染め用の筆 筆先

筆先は入念に先端を整えて使います。

出町地方の夜高行燈製作に使われる筆は全体的に細いです。

(北海道の沼田では行燈が巨大なこともあり、書初め用の筆を使っていたりします。)

 

ローケツ染めの筆は長時間使っていると筆先から焦げてきて写真の用に良い感じの色に変わってきます。

こうなればもう身体の一部のように(?)繊細なロウ引きができます。

ロウの温度に注意

いくらローケツ染めの筆だからといって、あまりに高温のロウに突っ込むと一瞬で筆先が広がり使い物にならなくなってしまいます

フライヤーの設定温度には細心の注意を払う必要があります。

温度を測ったことはありませんが、太郎丸で使用しているフライヤーには

 

  • ドーナツモード(弱)
  • からあげモード(中)
  • エビフライモード(強)

 

の三つがあります。

エビフライモードは最高出力なので、しばらくすると煙が上がってきます。

放置しているとトンでもないことになるのでこれも注意が必要です。

(昔、直火でロウを温めていた頃は火に掛けたロウを忘れてよく発火したものです。)

ちなみに、私が好きなのは、『からあげモード』です。

クックパッドでからあげを揚げるのに適した油の温度を調べると180℃となっていたので、おそらく170~180℃くらいだと思います。

 

180℃というと、触れば火傷する温度です。

溶けたロウはサラサラなので、まるで水で線を引いているような錯覚に陥ります。しかし油断して指に垂れたりするとめちゃくちゃ熱い思いをします。

でも、ロウ引きを止めるわけにはいきません。

慌てて筆を暴れさせて手間隙掛けて引いた下絵をダメにするわけにはいかないからです。

そんな身の危険と隣り合わせで夜高行燈を製作しています。

 

次回は電球について紹介しようと思います。(たぶん!)