普段おとなしい富山県民も祭りの時には豹変する

と言われて久しいですが(?)

5月になると富山県は喧嘩祭りシーズンに突入します。

富山では昔から『富山三大喧嘩祭り』として

  1. 福野夜高祭
  2. 伏木けんか山
  3. 岩瀬曳山車祭

この三つが特に有名です。

今回はその一角、岩瀬曳山車祭について紹介します。

岩瀬曳山車祭とは?

富山市岩瀬で行われるこの祭りは北前船交易で栄えた港町、岩瀬地区の心意気と気性を表す富山県を代表する喧嘩祭りのひとつです。

こんな人にオススメ

  • 喧嘩祭りと聞くと血が騒ぐ人
  • 祭りの喧騒が好きな人
  • 行燈系の祭りが好きな人
  • 曳山の車輪が軋む音が好きな人

重戦車のような曳山車

タテモン上部から見た曳山車

タテモンの上から見た曳山車

岩瀬の曳山車は下部の山車と上部のタテモンの二層構造になっています。

下部の山車だけで重量は約4トン。

欅を井桁のように組み合わせた重厚感ある造りで、曳き合いの衝撃に十分耐え得る強度を誇ります。

車輪は木製で、曳き回す時に発せられる『ギィィィィー』という軋む音が独特です。

個性的なタテモンと『判じ絵』

岩瀬曳山車

頑丈な山車の上部には和船の帆柱が立てられ、タテモンと呼ばれる行燈飾りが取り付けられます。

タテモンは『大漁を待つ』や『世界平和』などのテーマを持たせて毎年新しく製作されますがその表現方法が実に独特です。

例えば、『世界平和』がテーマの場合(上の写真)

世⇒瀬(せ)

界⇒貝(かい)

平和⇒タバコのPEACE(平和)

というように語呂合わせできます。

趣向、アイデアを競うように取り入れたタテモンの図案は『判じ絵』と呼ばれています。

(時事ネタも扱います、『五輪の成功を祈る』とか)

他の曳山との違い

高岡御車山の車輪

高岡御車山の車輪(外輪)

富山県では由緒正しく最も古い高岡の御車山が高名です。

放生津、海老江、城端、八尾、大門、石動など

富山県各地の曳山が御車山に倣い外輪曳山を創建するなか岩瀬地区の曳山車は内輪(外側から車輪の全容が見えない)の地車です。

これは岩瀬で最も早く創建された曳山車が1792年であるため高岡御車山が他地区に外輪の曳山を曳き出すことを禁じた1775年の『曳山騒動』(曳山の車輪を巡り獄死者も出た富山県の大騒動)に影響されていると考えられます。

(ちなみに出町子供歌舞伎曳山の創建も1789年で、内輪の地車です。)

曳山車の喧嘩『曳き合い』

岩瀬曳山車祭のクライマックス。

表方、裏方に分かれて対峙した2基の曳山車が、機が熟すと同時に激しく激突します。

激突した後は綱引き状態となり、どちらかの山車が後ろに下がったら勝負ありです。

威勢の良い掛け声と共に、ジリッ!ジリッ!と摺り下がっていくさまは迫力満点です。

一進一退の攻防!

岩瀬曳山車祭の喧嘩『曳き合い』

『曳き合い』は町内の意地と誇りを懸けた大勝負です。

一寸たりとも退かないように曳山車の後部は梃子をガンガンに差し込んで歯止めをかけます。

それでも綱を引く曳き子があまりにも多いため力の逃げ場を失った曳山が回転し始めることも希ではありません。

大将同士の戦いが熱い!

特に激しい曳き合いとなるのは、表方、裏方の大将と言われている

新町 vs 浜町

の一戦です。

双方とも味方町内の曳き子が加勢するのでトンでもない戦いになります。

(大将戦なので順番は一番最後です)

いつ開催される?スケジュールは?

岩瀬曳山車祭はいつ開催される?富山県の喧嘩祭り

岩瀬曳山車祭は毎年、5月17日5月18日の2日間行われます。

(多くの祭りが曜日開催になるなか、今もずっと指定日開催です。)

基本的には雨天決行。

朝から晩までずっと曳き回しが行われます(休憩はもちろんありますが)

クライマックスの『曳き合い』は

初日(17日)は  諏訪神社

2日目(18日)は 忠霊塔

で行われます。

時間は2日間ともだいたい22時です。

祭りごとなので若干前後はご承知ください。

ちなみに、場所取りは1時間前くらいからがベター。

岩瀬曳山車祭へのアクセス

 

自家用車でお越しになる場合は、富山競輪場の駐車場が大きくて便利です。

北陸自動車道 富山ICから国道41号。県道172号経由で15km、35分)

電車でお越しの方は是非、富山ライトレールをオススメします。

富山ライトレール・ポートラムに乗ろう!路線図・運賃・周辺情報を紹介

競輪場前駅、東岩瀬駅はそれぞれ曳き合い会場の最寄駅です。

(Google Mapを参照ください)