北陸新幹線の開通で今話題の富山県。
地味で目立たないおとなしい印象が強い富山県ですが
実は日本でも有数の喧嘩祭りが非常に盛んな地域です。
この記事では富山県下の代表的な喧嘩祭りを紹介します。
南砺市 福野夜高祭
富山県の喧嘩祭りシーズン到来を告げるトップバッター。
福野神明社の春季祭礼、福野夜高祭です。
美しい夜高行燈が福野のレトロな街並みに実にマッチして趣きがあります。
福野夜高祭の『喧嘩』
福野夜高祭の喧嘩は、行燈の壊し合い『引き合い』です。
2基の夜高行燈が擦れ違い様に壊し合うわけですが…
高さ6mで繰り広げらる壊し合いはまさに空中戦!曳き子は高さが怖くないのかと思えるアクロバティックな引き合いを繰り広げます。
(たまに人が落ちます)
毎年 5月1日、2日開催

高岡市 伏木曳山祭り(けんか山)
別名けんか山と呼ばれる喧嘩祭りです。
計6基の曳山が「イヤサー、イヤサー」の掛け声と共に曳きだされ、昼は豪華な花山車、夜は模様替えして提燈山車になります。
伏木曳山祭(けんかやま)の『喧嘩』
伏木曳山祭は、重さ8トン、高さ8mもの巨大な曳山が全速でぶつかる「かっちゃ」がみどころです。
激突の凄まじい衝撃と、同時に数百個もの提燈が一気に揺れる様がなんとも勇壮です。
毎年 5月15日開催

富山市 岩瀬曳山車祭り
岩瀬曳山車祭は、岩瀬諏訪神社の春季例大祭です。
13基の曳山車(ひきやま)が『ヤサーヤサ』の掛け声と共に街を練り歩く勇壮な祭りです。
曳山車は富山県で多く見られる外輪の曳山ではなく、内輪の地車で頑丈な造りになっています。
岩瀬曳山車祭りの『喧嘩』
みどころは夜に行われる曳山車をぶつけ合う「曳き合い」です。
各町内が表方と裏方の2つの陣営に分かれて曳き合いの前の睨み合いが始まります。
機が熟すと向き合った2基の曳山車は激しくぶつかり押し合いとなります。
(引き合う力が余りにも強いため、曳山車が前後に押しこまれるだけでなく横滑りする時があります。)
毎年 5月17日、18日開催

小矢部市 津沢夜高行あんどん祭
津沢夜高あんどん祭は、巨大な行燈が激しくぶつかり合うことから『喧嘩夜高祭』とも呼ばれています。
高さ6m、重さ5トンにもなる夜高行燈のほか、町中に飾られた田楽行燈(ミニサイズの行燈)や夜高太鼓、笛が祭りを一層盛り上げます。
津沢夜高あんどん祭の『喧嘩』
津沢夜高あんどん祭の喧嘩は巨大な行燈をぶつけ合い、壊しあう『喧嘩夜高行燈曳き回し』です。
製作に2ヶ月弱要した行燈が一瞬で木っ端微塵に破壊されます。
富山県に数ある夜高祭の中でも壊し合いが比較的派手なのが特徴です。
毎年 6月第1金曜、土曜日開催

砺波市 となみ夜高祭
富山県に数ある夜高祭のトリを飾るのがとなみ夜高祭です。
県下最大数の計14基もの山車が曳き出される富山県では最大規模の夜高祭です。
となみ夜高祭の『喧嘩』
となみ夜高祭の喧嘩は、夜高行燈のぶつけ合い『突き合わせ』です。
全国に数ある喧嘩祭り・曳山祭りのなかでも激突スピードは日本一です。
その衝撃の強さのあまり台車を締め上げている縄が発火することもあるほどです。
各町内ごとに特徴的な戦法、戦い方があるのも魅力のひとつです。

氷見市 氷見祇園祭
氷見祇園祭りは、八坂神社夏季例大祭。
曳山・太鼓台・神輿が巡行する一風変わった祭りです。
歴史は古く、江戸時代の元禄年間に氷見に流行った疫病を封じるために神輿を巡行したのが始まりと言われています。
氷見祇園祭の『喧嘩』
曳山のぶつけ合うが多い富山県ですが、氷見祇園祭の喧嘩は太鼓台をぶつけ合う喧嘩祭りです。
ぶつかった後の太鼓台は「イヤサー、イヤサー」の掛け声とともに激しく揺らされ、人間同士もみくちゃにりながら何度も続けられます。
時には人が落ちたり、太鼓台の松の木が折れてしまったりすることも・・・
毎年 7月13日、14日開催
富山の喧嘩祭りマップ
今回紹介した富山県の主な喧嘩祭りと、主要交通機関の分布図です。
(砺波地方では、となみ夜高祭以外にも五鹿屋地区、庄川地区でぶつけ合いが行われます)
北陸新幹線の他、北陸自動車道、東海北陸自動車道のそれぞれにスマートインターチェンジが増設されるので各方面からのアクセスが向上しました!
砺波・南砺方面
⇒北陸自動車道・高岡砺波スマートインターチェンジの場所と利用時間は?
富山・岩瀬方面
⇒富山ライトレール・ポートラムに乗ろう!富山・岩瀬周辺情報を紹介